インカジとはどんなカジノ?違法オンラインカジノ闇
インカジとは「インターネットカジノ」の略称の事。
日本国内やカジノ禁止国にて、実店舗を構え違法な運営を行う闇カジノのことで、多くの場合は暴力団組員や組織犯罪が関与しています。
インカジの起源は1990年頃。大阪市中央区の繁華街である大阪ミナミを中心に広まり、現在では全国各地に違法カジノが点在しています。
日本国内でインカジを運営することは「賭博場開帳図利罪」により違法です。さらに言うと、インカジを利用した客も「単純賭博罪」や「常習賭博罪」などの罪が問われます。
闇カジノとは主に、バカラ、ブラックジャック、ルーレットなどのゲームを提供しています。インカジは公的許可を受けていないため、イカサマもし放題。インカジは違法性が高いだけでなくリスクも非常に高いのです。
インカジの仕組み
インカジは日本国内で店舗型カジノを展開する違法なカジノです。
インカジの仕組みとして、店舗内に客を入店させ、店舗内に設置してあるPCを使用してインターネット環境下で客にギャンブルを提供します。
インカジで提供しているゲームは次の通り。
- バカラ
- スロットゲーム
- ブラックジャック
- ルーレット
- ポーカー
- ライブカジノ違法
インターネット上で遊べるギャンブルの一点において、オンカジとインカジは似ています。
インカジの法的リスク
違法カジノとは日本の法律に反して運営しているカジノのことです。
ネットカジノ違法リスクとして、「賭博場開帳図利罪」「単純賭博罪」「常習賭博罪」の3つの法律から説明します。
賭博場開帳図利罪とは、日本国内で賭博場を開帳し、利益を図った場合に成立する犯罪の事。刑法186条2項において規定されています。
インカジの運営には賭博場開帳図利罪が適用されます。刑事罰は3月以上5年以下の懲役です。
単純賭博罪とは賭博をした場合に成立する犯罪の事。刑法185条において規定されています。
インカジを利用した者には単純賭博罪が適用されます。刑事罰は50万円以下の罰金または科料(1,000円以上1万円未満)です。
常習賭博罪とは常習として賭博をした場合に成立する犯罪の事。刑法186条1項において規定されています。
参照:賭博罪及び富くじ罪
インカジの実際の逮捕歴
世間を騒がせているオンカジ逮捕者の事件の大半は、インカジによるものです。
インカジは全国各地に点在しており、実際にインカジの運営や利用に伴い摘発・逮捕された事例が後を絶ちません。
最近では横浜違法カジノが摘発された事件がありましたが、「バレなければ問題ない」と安易な考えでインカジを利用するのは大変危険です。
読者のために!違法賭博には法的リスクが伴うことをしっかりと認識するために、実際に起こったインカジの関連事件を見ていきましょう。
歌舞伎町のインカジ店摘発(2023年7月)
2023年7月に東京都歌舞伎町のインカジ店が摘発された事例です。東京・歌舞伎町にあった国内最大規模の違法ネットカジノ店の収益を受け取ったとして、警視庁は5日、指定暴力団住吉会傘下組織幹部の金井忍容疑者(50)ら3人を組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等収受)の疑いで逮捕した。ネットカジノ店の収益を受け取ったとして暴力団組員が逮捕されるのは異例という。
引用:https://www.asahi.com/articles/ASR755VYLR75UTIL028.html
神奈川県川崎市のインカジ店摘発(2012年10月)
2012年10月に神奈川県川崎市のインカジ店が摘発された事例です。
川崎市川崎区に所在する雑居ビル内にて、オンラインバカラ違法賭博を開帳したとし、賭博開帳図利罪で店側の被疑者4名が逮捕されました。この事件では賭博罪で客側の容疑者4名も逮捕されています。
神奈川県横浜市のインカジ(裏スロ)店摘発(2021年5月)
2021年5月に神奈川県横浜市の横浜違法カジノが摘発された事例です。
横浜市中区の雑居ビルにてオンラインスロット違法(裏スロ)店を運営していたとして、賭博店「ラッキー」の従業員ら3名が現行犯逮捕されました。
読者のために!店内からは凡そ450万円が押収されたそうです。
愛知県名古屋市のインカジ店摘発(2021年4月)
2021年4月に愛知県名古屋市のインカジ店が摘発された事例です。名古屋市中区のインターネットカジノ店で、パソコンを使ってバカラ賭博をしたとして、店の関係者ら3人が逮捕された。警察によると、中区栄のインターネットカジノ店「LEAF」の関係者・中村修一容疑者(47)は先月14日、客を相手にパソコンを使ってバカラ賭博をした疑いがもたれている。
引用:https://www.asgam.jp/index.php/2021/04/06/illegal-casino-shop-raided-five-arrested-in-nagoya-jp/
東京都港区六本木のインカジ店摘発(2021年6月)
2021年6月に東京都港区六本木のインカジ店が摘発された事例です。東京・六本木のタワーマンションの一室で賭博店を開いたとして、警視庁は14日深夜、賭博開帳図利などの疑いで店長ら店の関係者で40~50代の男6人を現行犯逮捕した。客の男女2人も賭博容疑で逮捕した。
東京五輪・パラリンピックに向けた繁華街の「浄化対策」の一環で、暴力団の関与についても調べる方針。捜査関係者への取材でわかった。
引用:https://www.asahi.com/articles/ASP6H3G9BP6HUTIL00D.html
インカジとオンカジの違い
インカジとオンカジは「インターネット上で遊べる」という点においては、どちらも同じと言えるでしょう。
しかし合法化で運営されているオンカジとは異なり、インカジは違法で運営されている、とても危険な存在なのです。
では具体的にオンカジインカジ違いを見ていきましょう。
インカジ |
オンカジ |
|
カジノ違法合法違い |
違法 | 合法 |
運営とライセンス | 営業許可を得ていない組織 |
営業許可(ライセンス)を得ている海外企業 |
営業場所 |
日本国内やカジノ禁止国 | オンラインカジノが合法化されている国 |
遊び方 | 実際の店舗内でインターネットを通じて遊ぶ |
自分のPCやスマホでインターネットを通じて遊ぶ |
払戻の方法 |
店舗内で現金を換金 | 決済会社を通じて換金 |
カジノソフトウェア | 不正の有無は不明 |
第三者監査機関から承認を得た不正の無いプログラム |
オンカジは海外に拠点を構え、海外政府からライセンス(営業許可)を得ている合法的なカジノです。第三者監査機関からプログラム、支払い状況、企業、サービス等のあらゆる項目が監査されているため、イカサマ、不正などは起こり得ません。
オンカジが合法とされる理由
オンカジは以下の基準を満たすことで合法として認められます。
- 海外企業によって海外で運営されている
- ライセンス(運営許可証)を得ている
日本の裏カジノとは異なり、オンカジは海外を拠点にしており、海外政府からライセンスを取得することで、その国の管理下で合法的な運営が許可されます。
ライセンスを取得する際には、膨大な登録料、運営企業の資金力や犯罪組織との関わり、プラットフォームの安全性など、あらゆる審査が行われます。
そして全ての基準を満たした企業にのみライセンスが発行されるのです。
インカジの社会的・経済的インパクト
日本でオンラインカジノ違法なぜと思われる方も多いですね。
日本では賭博が犯罪に繋がるとして、ほとんどの賭け事が法律で禁止されています。
お金の貸し借りなどで生じる金銭トラブル、反社会的勢力との関わり、マネーロンダリング(資金洗浄)のリスクなど、インカジが地域社会に与える経済的影響は計り知れません。
また、ギャンブルは中毒性が高く、違法と知りつつもインカジを利用してしまうギャンブル依存症患者も多く、青少年への悪影響や治安の悪化等も懸念されています。
結論:日本におけるギャンブルの未来
2018年7月にカジノ法案(IR法案)が可決され、現在もカジノ関連事業者に対する規制やギャンブル依存症対策など、IR整備のために様々な議論が行われています。
近い将来、日本でもカジノが合法化される可能性はありますが、現時点で日本において、インカジ運営及びインカジを利用することは刑法で定められた犯罪です。
日本国内における店舗型カジノの利用は違法であることを十分に理解し、責任あるギャンブルを行うために、海外政府によって合法化された安全なオンカジでプレイを楽しんでください。
よくあるご質問
日本でオンラインカジノ違法?
日本において、オンラインカジノ違法とも合法とも言えません。海外企業によって海外政府からライセンスが発行されている合法オンラインカジノを、日本の法律で裁くことが難しいためです。
インカジって何?なぜ日本では違法なの?
インカジは日本国内で実店舗を構えて運営する違法カジノです。日本国内で賭博場を開帳することは法律で禁止されている犯罪です。また、インカジを利用したネットカジノ日本違法となります。
インカジはどんな風に運営されているの?違法カジノではどんなゲームが遊べるの?
日本国内に実店舗を構えて運営しているのがインカジです。店舗内に複数のPCを設置し、店舗内のPCを使ったインターネットギャンブルを提供しています。なお、インカジではブラックジャック、バカラ、ルーレット、スロットなどのゲームがプレイ可能です。
インカジの運営やインカジの利用には、どのような法的影響がありますか?
インカジを運営したものに対しては、賭博場開帳図利罪が適用されます。刑事罰は3月以上5年以下の懲役です。また、インカジを利用したものに対しては、単純賭博罪及び常習賭博罪が問われます。単純賭博罪の刑事罰は、50万円以下の罰金または科料(1,000円以上1万円未満)、常習賭博罪の刑事罰は3年以下の懲役です。
インカジとオンカジの違いは?
インカジは日本国内に店舗を構える違法カジノです。日本国内のインターネットカジノ店に入店してプレイを行います。対してオンカジは海外に拠点を構えており、海外政府からライセンスが発行されている合法カジノです。自分のPCやスマホからカジノをプレイします。
日本で合法的なギャンブルは?インカジに代わる安全なギャンブルはありますか?
日本では競輪、オートレース、競艇、競馬、スポーツ振興くじ(toto)などの公営ギャンブルが安全に楽しめます。